光るくにのお話と、ショップのはじまり

おみせ

はじめに

わたしは、光るくにとこの世界のあいだにある「光輪の際」に立ち、
“ひかり”たちを送り出し、ときに迎える役目をしています。
名前はヒロミコといいます。

今日は、なぜ「光るくにのショップ」を作ったのか、
その理由をお話しいたします。


「光るくに」は、子どものころからある世界

光るくには、わたしが幼少時に妹と一緒に作った世界です。
“ぬいぐるみ”(私たちは“おにんぎょさん”と呼んでいました)という、あたたかくやさしい存在たちが暮らす世界として、心のなかで少しずつ育ててきました。

あの頃の遊びの延長だった世界は、ずっとわたしの心に残り続け、私をかたちづくってきました。


幼いころから、ずっとそばにいるぬいぐるみたち

わたしには、幼いころからずっと一緒にいるぬいぐるみたちがいます。
どれも、長い年月をともに過ごして、今では少しくたびれて、ぼろぼろになってしまいました。
それでも、今も大切にそばに置いています。

昔から、家族や友人と
「この子たちは1億円で売ってって言われても、絶対に売れないよね」
と笑いながら話していたことを覚えています。

ぬいぐるみは、ただの“もの”ではありません。

長く一緒に過ごしていくうちに、
たくさんの思い出を共有し、
心の通わせられる唯一無二の存在になっていきます。

わたしにとって、ぬいぐるみはただの“もの”ではなく
友達であり、どんなときも安心をくれる、家族のような存在です。


物語を届けたい理由

だからこそ、「光るくに」の物語があれば、
ぬいぐるみをもっと大切に感じてもらえるのではないかと思いました。

ぬいぐるみのなかに宿る“ひかり”という存在を知ることで、
その子とどう寄り添い、どう関わっていくかが、
少しだけやさしく、深く変わっていくかもしれません。

そして、すでにぬいぐるみを大切にしている方にとっては、
「その気持ちはちゃんと届いているよ」と
物語を通じて伝えることができたら――
それは、ささやかでも、心の支えになると感じました。

そんなぬいぐるみたちがもっと増えて、
もっと多くの人の心のそばで、静かに光を灯してくれたら。

それが、「光るくに」のお店を始めた理由です。


心を結ぶ場所として

「光るくに」のお店は、ぬいぐるみを迎えるための場所であると同時に、
“ひかり”を中にもったぬいぐるみと“ともだち”の心を結ぶ場所でもあります。

ぬいぐるみが光るくにから旅立ち、
“ともだち”のもとで日々を重ねていく——
その背景を知ることで、いっそう愛おしさが深まると信じています。


おわりに

これからも、光るくにやぬいぐるみたちにまつわるお話を、
少しずつお届けしていきます。

ぬいぐるみたちがそばにいることで、
日々のなかにそっとやさしい“ひかり”が灯りますように。

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